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おススメの漫画・本・ゲームもろもろの紹介をします。

「女の園の星」1巻(和山やま著 祥伝社)

※ネタバレ注意

 

(本日紹介する漫画)

女の園の星」1巻(和山やま著 祥伝社

 

(作品紹介)

ある女子校で繰り広げられる先生と生徒のゆる~い日常漫画。

 

(感想)

舞台は女子校(だから女の園)、そして男性教諭とくれば、漫画の中で恋愛モノの一つや二つ生まれそうな気がするのに、生徒は勿論、先生も淡々と、ゆる~い日常を送っています。

平和な現実ってこういう感じだよね~と思う程、皆テンション低いです。

いや、日常生活で常にテンションが高いと早々に疲れてしまいますし。

 

管理人が一番ウケたのが、作中作である「エターナルカオル」です。

全体的にカオス過ぎな上に、人が死に過ぎて(一応ミステリーらしい)、読んでいる先生たちの突っ込みが的確過ぎて、笑えます。

何が描きたいか分からない作品なのに、ツッコミどころが多くて笑える作品なので、この作品を描いた松岡さんは、凄い才能を持っているんじゃないかと思います。

絶対ギャグ漫画向きですよ。彼女(いや、実際描いているのは和山やま先生ですが)。

 

巻末の小林先生の休日は、管理人にとって分かりみ過ぎる内容で、笑っていいやら泣いていいやら。

後日振り返って休日一体何したっけと考えてしまうのは、休日あるあるですよね。

「ブルーピリオド」8巻(山口つばさ著 講談社)

※ネタバレ注意

 

(本日紹介する漫画)

「ブルーピリオド」8巻(山口つばさ著 講談社

 

(作品紹介)

マンガ大賞2020大賞、第44回講談社漫画賞総合部門受賞おめでとうございます。

令和2年9月、最新刊!本日発売。

 

(感想)

気になる8巻の表紙絵は、村井八雲でしたー。

きねみちゃんじゃないのか!

神輿編では彼女が話の中心になるからきねみちゃんだと思っていたんですが、完結する9巻での表紙か。

ちょっと変化球きて表紙絵が藍沢さんだったら笑えるけれど。

8巻の表紙絵の村井八雲が裸族だというのはそうだと常々思っていましたが、やはりそうでしたか。上半身裸だし。

 

内容については、既に感想で書いているので今更ですが、藝大編は、唯一無二である、作品を作ることの深さと怖さが垣間見えます。

 

目的がある意味とても明確だった藝大受験編も面白かったけれど、藝大に入ってからは、モノを作ることに己の全てを賭けて向き合うところが良いです。

 

何かを作りたいと思う人は、この漫画を読むといいと思います。

「応天の門」1巻(灰原薬著 新潮社)

※ネタバレ注意

 

(本日紹介する漫画)

応天の門」1巻(灰原薬著 新潮社)

 

(作品紹介)

時は平安。

在原業平が都で起きた女官連続失踪事件を調べる中で知り合ったのは、菅原道真

歴史で有名な二人によって京で起きた怪奇事件を解く、サスペンス漫画。

 

(感想)

イギリスにはシャーロックホームズやポアロがいますが、ここ日本には在原業平菅原道真がいる!

平安時代を舞台に起きた事件を菅原道真が主に探偵役で謎を解き明かしていきます。

推理モノ好きにはおススメです。

勿論、この話単に推理漫画ではなく、当時の権力争いについても言及されています。

在原業平が真相を知り世の理不尽に怒る菅原道真に対して嗜めている台詞が良いです。

「婢女一人二人の為に家名を賭ける者が一体どこにいる」

「学はあってもまだ世を知らんな」

「最後には正しい者が勝つと」

「本気で思っているんじゃないだろうな?」

キリっとした顔で言う在原業平、イイ男です。

女に対しては見境の無い伊達男ではありますが、この台詞については管理人賛成です。

ちなみに「最後には~」からの台詞は非常に大切なので、世のチビッ子たちはよく覚えておきましょう。

世間のテストによく出ます。

 

しかしそこで、菅原道真が「その通りだ」と言って引っ込んでしまわないところにこの

漫画の面白さがあります。

世を知らないが学のある菅原道真、己の知識を駆使し、いわゆる「鬼退治」に乗り出します。

菅原道真に対し、大人の事情を諭しながらも、協力をする在原業平

女官失踪事件をどう解決するのかそれは皆さんの目でお確かめください。

1巻は、在原業平菅原道真の出会いでもある女官失踪事件と、謎の美女・玉虫姫にまつわる事件の二つが収録されています。

 

推理漫画は、次巻に解決編がある謎解きも多いですが、応天の門では1巻で丁度読み切れる(話は続きます)ので、お試しに読むにもおススメです。

「咳をしても一人と一匹」(群ようこ著 角川書店)

※ネタバレ注意

 

(本日紹介するエッセイ)

「咳をしても一人と一匹」(群ようこ著 角川書店

 

(作品紹介)

作者群ようこ先生の、「しい」ちゃんとの日常を綴ったエッセイ

 

(感想)

自分で選んだのではなく、勧められて読んだエッセイ。

折角なので、他の人にもシェアします。

このエッセイでは、作者の群ようこ先生の老猫との日常生活を綴っています。

群ようこ先生のエッセイは、普通の人間が営む生活の中に潜む深淵についてサラッと書かれており、それが管理人好きでわりとよく読んでいます。

ただ、このエッセイに関しては100%猫との暮らしについてのみ書いているので、登場人物は群ようこ先生と飼い猫「しい」ちゃんで、約95%位占めています。

日常に潜む真理を読みたい人よりも、猫と暮らしている人が読んで「ウチの猫もそう」とか「ウチの猫はこんなことしない」とか比較するのに適しています。

 

猫との暮らしは本当に楽ではない、だけどいなかったら単調でつまらない人生になってしまう。

来てくれたことにとても感謝している。

でも夜中に起こされるのは時々どうしようもなく腹が立つ―。

 

自分以外の何者かと暮らすことで生じる矛盾した気持ち。

一つ屋根の下に暮らす、自分以外の存在に対する永遠の課題かもしれません。

動物を飼おうかと迷っている人は一読をどうぞ。

「スインギンドラゴンタイガーブギ」1巻(灰田高鴻著 講談社)

※ネタバレ注意

 

(本日紹介する漫画)

「スインギンドラゴンタイガーブギ」1巻(灰田高鴻著 講談社

 

(作品紹介)

舞台は昭和26年、米軍占領下の日本。

福井から、姉の仇となる「オダジマタツジ」を探して上京した少女・とら。

第二次世界大戦直後の日本を駆け抜けた若者たちの、音楽を中心に描いた物語。

 

(感想)

主人公の探す「オダジマタツジ」は第1話であっさり見つかります。

展開早っ。

しかも記憶喪失で、都合よくその部分だけ何にも覚えていないという。

流石に主人公とらも突っ込んでいました。

 

「オダジマタツジ」と主人公の姉との関係。

そして何故彼が記憶喪失になってしまったか。

第二次世界大戦の辛く、暗い過去と音楽。

分からない事が多いまま、1巻が終わります。

 

一番管理人の心に残ったのが、メンバーの一人、丸山と彼の姉とのエピソード。

何の事情も知らないオダジマタツジが彼の姉について現在どうしているか聞いた時の返事がシビレます。

「まあな 随分と遠いところへ行っちまったがな!」

「もう盆の頃にしか会えねえなあ……」

「幸せにやってんだよ!楽しくやってんだ!」

 

その前のコマで彼女が結核にかかっている場面が描かれていたので、おそらくこの世にもういないのでしょう。

それでも彼は姉の幸せであることを固く信じている。

そう思わなければやっていけない悲壮さが丸山の表情からとてもよく分かるので、泣かせます。

 

「五匹の子豚」(アガサ・クリスティー著 ハヤカワ文庫)

※ネタバレ注意

 

(本日紹介する本)

「五匹の子豚」(アガサ・クリスティー著 ハヤカワ文庫)

 

(作品紹介)

母は、無実だった。

16年前に起きた高名画家の殺人事件。

容疑者は画家の妻。しかし母は無実だったと生前に送られた手紙から知った娘は自身の未来の為に、ポアロに事件の再調査を依頼する。

 

(感想)

推理小説では、事件は現場で起き、その場にいるか、事件後に駆け付けた探偵役によって解決する方式が一般的ですが、この話はその形式をとっていません。

16年前という過去に起きた事件の再調査を、当時生きていた人たちから聞き、その人たちの手記を元に、ポアロが真相に辿り着くという大胆な方式を取っています。

 

小説の手法としてはたいへん興味深かったです。

管理人個人の好みとしては事件は現場で起きて欲しいので、もどかしく思っていましたが、そこは名探偵ポアロ。最後の最後に崖の上で自白…ではなく、当時の関係者集めて真相を話し、事件を解決する様は見事としか言いようがありません。

また、全てを語らないラストもカッコよかったです。

 

純粋に謎解きとしても本書は面白いですが、人生訓としても深いことが書いてあって、実はそちらも興味深かったです。

 

なるべく事件の真相に触れないように、抜粋させて頂きます。

「最高に恵まれた条件で人生のスタートを切った者がかならずしも最大の成功と幸福を手にするとはかぎらないことに、ポアロは気がついた。」

「外から見れば、自慢できるようなものは何も持っていない。だが、ポアロの目には、なんの落胆もなく、挫折感もないように見受けられる。生きることに興味を持ち、いまなお、世の中の人々や出来事に興味を持っている。」

 

これ、自己啓発関係の本でなく、推理小説です。

 

ポアロの目を通して語られる人生とは、地位や名誉や伴侶を持つことではなく「世の中の人々や出来事に興味を持つ」ことなのだということが分かります。

 

本書は、女性の方に一読をおススメします。前にも書きましたが、アガサ・クリスティーは女性を、特に現代を生きる女性の味方だということが分かりますので。

 

本筋と関係ありませんが、本書ではなんとポアロの女性の好みが分かります。

ちなみに彼の好みは「華やかで贅沢な女」だそうです。

 

「Sketchy」3巻(マキヒロテ著 講談社)

※ネタバレ注意

 

(本日紹介する漫画)

「Sketchy」3巻(マキヒロテ著 講談社

 

(作品紹介)

憧子を中心に語られるガールズスケーター物語。

令和2年9月、最新刊

 

(感想)

全くの初心者憧子を中心に、スケボーの腕がさまざまな女性たちの物語。

確かにこれはスケボーの物語ではあるんですが、その奥で語られているのは、上手くいかない人生に思い悩み、時には自分の存在意義さえ疑うほど揺れる彼女たちの心の物語です。

スケボーをしていれば、悩みが全て消えてなくなることはないのですが、それでもスケボーをやっていることで、花火を見る事が出来たり、誰かに喜ばれたりする。

ちっちゃい事なんですが、別にスケボーでなくても花火を見る事も、誰かを喜ばせることも出来るけれど、でもこの話はスケボーなんです。

 

続きが楽しみですが、巻末の予定だと4巻は1年先とのこと。

発刊ペースをあげて頂きたいです。

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