埋もれ木図書館

おススメの漫画・本・ゲームもろもろの紹介をします。

雨無村役場産業課兼観光係(岩本ナオ著 小学館文庫)

※ネタバレ注意

岩本ナオ先生への愛から語る)

岩本ナオ先生といえば、「金の国 水の国」「マロニエ王国の七人の騎士」が「このマンガがすごい!」で1位を連続で獲得され、一躍脚光を浴びる形となりました。

もしかしたらファンタジー漫画の方かと思われる読者もいるかもしれません。

「スケルトンインザクローゼット」から読んでいる十数年の愛読者の身としては、ようやく時代が追い付いてきたな、と思ったのが正直なところです。

岩本ナオ先生のファンタジーもいいですが、同じくらい現代の恋愛ものもいいので、ゼヒ読んでいただきたいです。

 

(今日おススメする漫画)

雨無村役場産業課兼観光係岩本ナオ著 小学館文庫)

単行本は全3巻、文庫版は全2巻。実はどっちも持っています。

 

(どんな漫画なの?)

大学を卒業し、地元の雨無村役場産業課兼商工観光係に配属になった主人公春野銀一郎の村おこし+恋愛物語。

 

(作品への思いを語る)

作品の紹介を見ると、田舎の地味な話だな~という印象を受けるかと思います。

そしてその印象は正しいのですが、ビジュアルまでそのイメージそのままで描かれていることが、本作の一番の特徴です。

普通少女漫画といったら、何もできないけれどビジュアルだけはメチャクチャ良い主人公(女)とやっぱりビジュアルはメチャクチャ良いヒーロー(男は大体ハイスペック付)が織り成す恋愛模様が一般的なんですよ。「漫画」という視覚で見せる文化ならば尚更。

しかしこの作品、主人公の春野銀一郎もわりと地味な容貌ですし、ヒロインにいたっては、こういうヒロインってアリなの!?とリアルタイムで読んでいて度肝を抜きました。今までにない形のヒロインだったので。

でも、日常世界にそんなに美男美女っていないじゃないですか?身近にいたってクラスメート一番の美人とか、そんな相対評価でしかないです。イケメンや美少女がゴロゴロいないからこそ、この作品ってある意味非常にリアリティある世界だなって感心しました。

 

それ以上に、主人公の銀一郎の異性に対する間口の広さには( ゚д゚)ポカーンとなりました。生物学上女だったら割と誰でもあり、という位間口が広いんですよ。主人公が学生時代付き合っていた元カノとヒロインなんて、共通項は「女性」という事ぐらいしか見当たらない位、似ても似つかない。現実はもうちょっと男性も異性に対してビジュアルのこだわりがあるよ、という位こだわりがないです。

でも、主人公のそのこだわりのなさが読んでいて、心地良かったりします。間口はかなり広いですが、二股かけたりとかしていないので。

そんな主人公と規格外ヒロインとの物語には、地方に暮らす人間の生きづらさや、少子高齢化の波など、本当にさりげなくさらりと描かれていて、だからこそずっしりと心に響く「地方あるある」も堪能できます。

岩本ナオ先生の、ファンタジー漫画しか知らないという方なら勿体ないので、この機会にゼヒ読んでみてください。

このブログランキングに参加しています。 この記事を読んで「押す(推す)ことにやぶさかでない」方は、どうぞ応援クリックをよろしくお願い致します。 ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村