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「僕のジョバンニ」1巻(穂積著 フラワーコミックスα)

※ネタバレ注意

 

(本日紹介する漫画)

「僕のジョバンニ」1巻(穂積著 フラワーコミックスα)

「式の前日」で評判になった漫画家さん。

管理人としては同作者の「さよならソルシエ」1巻が文句なしに面白かったので、2巻で終わってしまったことが未だに悔やまれます。もっと続いて欲しかった。

とはいえ、現時点で穂積先生の一番おススメの作品はこの「僕のジョバンニ」です。

 

(どんなストーリー?) 

家族にも友だちにも恵まれているが、愛するチェロについては本当の意味で誰にも理解されずに一人で弾いている孤独な少年手塚鉄雄。ある日海難事故がきっかけで家にやってきた少年橘郁未と出会ったことで、二人の運命が動き始め…

 

(1巻ネタばれ感想)

1巻では、チェロを弾く少年鉄雄と郁未との出会い、チェロを通して二人の距離が縮まり仲良くなる様子、そして世界的チェリスト蘇我百合子の登場、1巻の最後にとうとう郁未の天才的なチェリストとしての才能が開花し、鉄雄がその様子を目の当たりにする…というところまでが大まかな話の流れです。

 

1巻を読んで全てが分かった気になると、後々ビックリします。

これから大どんでん返しがくるからです。

「こういう展開になるんかい」と驚きますので、そういう意味では1巻の鉄雄と郁未を始めとした人々の様子はしっかり記憶しておいてください。

 

1巻で一番心に残った台詞は、誰にも理解されず独りチェロを弾く鉄雄に対し、郁未が言った言葉。

「天才だって人間だ」

「お前はこの先きっと嫉妬されることもあるだろう」

「理解されないことも」

「誤解されることも」

「人と共有できない気持ちを抱くこともあるかもしれない」

そしてその後、郁未は自分だけは鉄雄を裏切らないし、鉄雄を孤独にしないとまで言います。

鉄雄のように己が心から愛する特技を持った人間でなくとも、嫉妬をされること、理解されないこと、誤解されること、人と分かり合えないことはあり、生きる以上孤独に苛まれることは一度や二度の事ではありません。

だからこそ、郁未の言葉は鉄雄の心に、読者の心に沁みます。

 

しかし、厳然たる事実として人は一人で生まれ一人で死ぬ孤独な存在であり、誰一人として同じ人間が存在しないからこそ、他人との間に嫉妬・誤解・無理解がどうしても生じます。それはこの物語でも例外ではありません。

 

2巻以降、物語がどう急展開を迎え、そしてこの言葉を言った郁未と言われた鉄雄の人生がどう変わってしまうのか。

その意味でも、1巻は要チェックです。

 

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