埋もれ木図書館

おススメの漫画・本・ゲームもろもろの紹介をします。

「僕のジョバンニ」4巻(穂積著 フラワーコミックスα)

※ネタバレ注意

これまでの紹介

「僕のジョバンニ」1巻

「僕のジョバンニ」2巻

「僕のジョバンニ」3巻

 

(本日紹介する漫画)

「僕のジョバンニ」4巻(穂積著 フラワーコミックスα)

 

(4巻ネタばれ感想)

「磯野~野球しようぜ~」

じゃなかった、「鉄雄、ライブしようぜ」で終わった3巻。

鉄雄と蘇我百合子との師弟愛について語りまくっていたので、載せてなかったですが鉄雄の「うぬぼれ」を何とか作ろうぜということで縁ちゃん、ニセ弟子だった御手洗君を呼びつけて3人でソルティドッグ(しょっぱい負け犬)ライブを決行。

これがバンドものの漫画だと、ライブをやろうぜと主人公が思ってから実際ライブをやるまでの道のりが長いですが、「僕のジョバンニ」はインフラが既にある程度整っており、さっくりライブを決行します。4巻でライブが始まって終わります。

展開早っ!

さすが、2巻で5年後まで一瞬でワープした作品だけあります。

4巻の一番の見どころは、やはりライブで起きた喧嘩でしょう。

ライブ超キモチいいと演奏していた鉄雄に対し、コップを割って演奏を止める者が。

中途半端な音楽で目障りだと怒り散らす客に、それを止める客。その客同士が揉めあって、喧嘩が始まり、もうライブどころではなくなります。御手洗君なんかビビッてます。これを見ると、彼らってまだ高校生なんだなあと妙に感心したり。酒の入った大人の喧嘩は怖いよな。純粋に。

楽家の道を諦めて、だけど未練たらしく未来ある高校生のライブにケチをつけている位なら、辞めなきゃよかったんだという言葉に対し、マスターの回答が痺れます。

「僕は辞めることは必ずしもネガティブなことだとは思いませんよ」

「人は生活に密着したものを辞める時、勇気がいります」

「容易ではありません」

「それが習慣であったり 夢だったり 仕事だったり 人によって様々ですけど」

「それでも手放すことでどうしても嫌な気持ちが残るならこう思えばいい」

「それを辞めなければあなたは死んでいた」

 

それを辞めなければあなたは死んでいた、とまで言い切るマスターの潔さ・強さがカッコイイ。

台詞続きます。

「生きていくというのは大変なことでしょう」

「人生は残酷だ」

「肉体を削る」

「精神を削る」

「生命力を燃やさなければならない瞬間が幾度も訪れる」

「それを辞めなければ今頃 あなたの命はなかったのかもしれない」

「あなたは身も心も守る努力をしたんです」

「それは素晴らしいことです」

「ドラマなんかいらない」

「命のほうが大事だ」

 

泣かせるよ、マスター!!!(泣)

人生のテストに出ますよ~、これ。心のアンダーラインを引いてください。

漫画の凄いところは、わずかな言葉・絵・余白で人生を語ってしまうところ。

この話は、雑誌で追いかけて読んでいた時から大好きな台詞です。

 

海から来たリヴァイアサンこと郁未と対峙を決めた鉄雄。強大な才能を前に立ちはだかろうとするその鉄雄の心意気を蘇我百合子は面白いと評し、彼を弟子に取りました。

だけど、その道は成功を必ずしも意味するわけではありません。それと同じようにどうあがいても力の差を埋められずに、諦める可能性も同時に孕んでいます。

自分の無力さに打ちのめされ、辞めること逃げることは必ずしも悪いことではないというマスターの言葉に、鉄雄自身も兄哲郎の姿を重ねながら己の傲慢さを反省し、また一つ、“自分にとっての正しさ”を学びます(これ大事。他人をからめない・押し付けない、あくまで自分にとっての正しさ)。

鉄雄のような若い才気あふれた人間が主人公ではありますが、「努力・勝利」の裏側もちゃんと描かれているところに好感が持てます。

 

むしろ汚れちまった大人は、マスターの言葉に激しく同意であったりします。

 

ライブも無事終了し、今度は哲郎兄ちゃんに急展開と、郁未のヤンデレぶりを堪能しつつ、5巻へ話は移ります。

新キャラ、皆川優はどうかって!?

イケメンだけど、御手洗君とはまた別の意味で雑魚キャラぽい気がするなあ。

(御手洗君は結構好きですよ。なんだかんだでいい奴なんで)

このブログランキングに参加しています。 この記事を読んで「押す(推す)ことにやぶさかでない」方は、どうぞ応援クリックをよろしくお願い致します。 ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村