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「左ききのエレン」1巻(原作かっぴー)~天才になれなかった全ての人へ~

※ネタバレ注意

 

(本日紹介する漫画)

左ききのエレン」(原作かっぴー)

実はこちら、原作者が作画も担当している原作版と作画をnifuni氏が行っているリメイク版(単行本も10巻まで既刊)とどちらも存在しています。

原作版はネットで公開されていて、環境され整っていれば回覧可能です。

1巻はリメイク版の1巻を指します。

 

(ストーリー紹介)

広告代理店勤務の若手デザイナー・朝倉光一。

社会の濁流に翻弄されながらもデザインの仕事を行う彼の現在と、10年前にひょんなことから出会った少女「エレン」との過去の時間軸が入り乱れながら進む、クリエイター群像劇。

漫画の冒頭の台詞『天才になれなかった全ての人へ』の台詞はたいへんキャッチ―です。

 

(1巻感想)

こういった芸術ジャンルの話に出てくる天才(この場合はエレン)って、大概共感出来ない浮世離れしたキャラが多いんですが、この作品に限っては高校生時代の山岸エレンはかなり共感を呼ぶ人物に描かれています(むしろ他の人たちの方がちょっとテンプレっぽくて人間らしさが薄い印象を受けた)。

絵を描くために生まれてきたとしか思えないような才能を持ち、絵を描くことを何よりも楽しみにしているというのに、環境(絵の才能も商才もなかった父親と子どもに絵を描くことを止めさせる母親の元で育つ)の賜物か、絵から距離を置かざるを得ない現状に苦悩し、母一人子一人のバイト生活で苦労し、地に足を付けた生活をしている天才…。

天才が、苦労してるよ!

ガチで苦労人だよエレン!!

天才=チート能力=苦労しない、という従来のイメージをぶち壊すキャラクター。

 

<この道に命懸けてるなんてさ

いくら本気でも報われなければ自分も周りも不幸になるんだ

私にもそんな覚悟はない…

でも私より上手いヤツに出会うまでどうしても…

諦められない

エレンは一見何も興味が無く冷めているようで、実は芸術について誰よりも真剣な眼差しと熱い心を持っています。

徹頭徹尾厳しいだけかと思いきや、彼女から見てただの下手くそに過ぎない光一を殴った上に泣かせたにもかかわらず、泣いた姿を見てビビって毒気を抜かれたり。

他の登場人物のテンプレさと比べても、奥行きが深いキャラクターで、この物語の主人公は光一なんだけれど、題名が左ききのエレン」というのも納得します。

10年後ではエレンが覚悟を決めて、とうとうニューヨークのバスキアになっているのですが、どうして彼女がその“覚悟”を決め、アメリカに渡ることになったのか…。

物語はまだ始まったばかりです。

 

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