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「勉強の哲学 来るべきバカのために 増補版」(千葉雅也著 文春文庫)

※ネタバレ注意

 

(本日紹介する本)

「勉強の哲学 来るべきバカのために 増補版」(千葉雅也著 文春文庫)

 

(作品紹介)

「深く」勉強をするにはどうすればいいのか?

独学で「勉強」をしたいすべての人に向けての技法について書かれた本

 

(感想)

作品紹介を読むと資格取得のハウツー本のように思えるかもしれませんが、「勉強の哲学」というようにそもそも「勉強」とは何を意味するのかについて書かれているので、手っ取り早く資格を取る本をお求めの方は、バックオーライをおススメします。

 

「遊んでいないで勉強しなさい」とか「大人になっても勉強をする」とか抽象的に言われるけれど、そもそも「勉強」って具体的に何を指すの?というところから噛み砕いて説明されています。

「○○について勉強する」という言葉を聞くたびに違和感を抱く方は一度読むと、「勉強」というものの考え方や位置づけがスッキリするかもしれません。

「勉強する」ということはむしろ周りと合わせられなくなる。周りからは「浮く」し、そのことで「こいつノリが悪い」とキモがられることを作者は注意喚起していますし、そしてその指摘は「空気を読む」ことや「ノリが重要」な現代の社会生活上、正しいと管理人は思います。

だからこそ作者も誰彼かまわず進めるスタンスはとっていません。

「生きていて楽しいのが一番だからです。」(13P)

ひとつの「ノリ」の世界にいることもまた、生き方の一つであります。

 

では、何故あえて深く「勉強」をすることを本書では説いているのか。

「ノリが良い」ことは、同時にその「ノリ」から出る事が出来ない「不自由さ」を意味しているからです。「従来のノリ」から「異端」とされ、キモがられることを承知であえて出て「自由」と自分の中の新たな「可能性」を開くことこそが、本書でいうところの「勉強」の始まりとなります。

 

あなたはリスクを取って「勉強」の道に進むのか、従来の「ノリの世界」に安住するのか。

これから読む人の選択肢になります。

 

「勉強」の一言に気になった方はためしにどうぞ。

ちなみに表題に書かれる「バカ」については、巷で言われるような侮蔑の意味でない事を最後に付け加えておきます。

 

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