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「チェンソーマン」2巻(藤本タツキ著 ジャンプコミックス)

※ネタバレ注意

 

(本日紹介する漫画)

チェンソーマン」2巻(藤本タツキ著 ジャンプコミックス

 

(作品紹介)

前の記事→1巻

 

(感想)

1巻の感想でも書きましたが、この漫画、デンジの夢とその実現をなかなか深い視点で描いています。

デンジの夢の一つに「女の子とイチャイチャしたい」という若い男の子らしいものがあります。

で、その夢の実現の一つとして「女の子の胸を揉む」が彼の頭に浮かびます。

それが1巻。

で、2巻で早速その夢が叶います。

デンジおめでとう。

文字で書くと「何だリア充か」と思われますが、この漫画の良いところは、その実現と夢を抱く空しさを丁寧に描いているところ。

 

「女の子の胸を揉む」夢を、周りに低俗だのくだらないだのなんだの散々に言われながらもなんとか実現したデンジ。

しかし、いざ実現してみると…

 

「俺ぁ…俺はずっと追いかけていたモンをやっと掴んだんです」

確かに物理的にも胸を掴みました。

「でもいざ掴んでみるとそんなモンは…」

「俺が思っていたより大した事なくて…」

「もしかしたら…これから俺がまた何か違うモンを追いかけて掴んだ時もっ」

「追いかけてた頃のほうが幸せだったって思うんじゃねえのかって…」

「そんなの…糞じゃあないですか…」

byデンジの心の叫び。

行く時よりも実は行く準備の方が楽しかったという遠足あるあるのような台詞です。

確かにそれは一理あります。

それ以上に管理人、デンジの心の叫びを読んで、

「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」

かの有名なニーチェの言葉が浮かびました。

「夢」を追いかけて掴もうと躍起になっているつもりが、いつの間にかその「夢の実現」に捕らわれ振り回されているという現実。

「努力・友情・勝利」をスローガンにする少年漫画でこういう「現実」を突きつける描写に驚きました。

ここで「やっぱりそんなの糞だ!」と結論付けて新しい考えが生まれるとまた違った意味で本作を楽しめますが、ここでマキマが“パンドラの箱”よろしく新しい希望をデンジに授けます。

読む人によっては「ラッキースケベ」、「デンジの夢が叶って良かった」と思う場面ですが、大人になっちまった管理人は「マキマも罪な事をする(嘆息)」と思いました。

 

夢を追いかける事は、その夢に喰われる可能性、その夢を抱くからこそ出遭う悲劇も内包しています。

だから、管理人の個人的な感想としてはデンジの考察はある意味真理だと思っています。

2巻でラスボスっぽいキャラの話が出てきます。

その名も「銃の悪魔」。

さて、デンジは銃の悪魔を殺して、夢を叶えることが出来るのか。

道のりは、かなり遠そうです。

 

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