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「リウーを待ちながら」3巻(朱戸アオ著 講談社)

感染症を扱った作品なので、読む際にご注意下さい。

※ネタバレ注意

 

(本日おススメする漫画)

「リウーを待ちながら」3巻(朱戸アオ著 講談社

 

(作品紹介)

過去の紹介記事

1巻

2巻

 

(感想)

あらゆる意味で泣けること必至の最終巻。

潤月の生命力の強さについては、理由はあるものの、まあお約束ですねというところですが、その他の登場人物についての容赦の無さは、秀逸です。

だから、ハッピーエンドを期待して読む方はそもそも読まない方が良いかもしれません。

とはいえ、2巻まで読んでおいて今更最終3巻は読まないわけないですよね。

 

3巻は2巻以上にペストを通して描かれる人間の醜悪さが際立っています。

 

勿論、それだけでなく、隔離された潤月に対してお菓子を差し入れするカルロスと潤月との年齢の離れた友情など、読んでいて温かい気持ちにさせられるものもありますが、それ以上にペストを前にしての人間の脆さや弱さがこれでもかと描かれるところが、この作品の良さでもあります。

 

1巻紹介でも書きましたが、この漫画、物語のベースにカミュ著「ペスト」があり、実はこの漫画のオチまでも「ペスト」に引っ張られています。

この漫画のタイトルでもある「ペスト」の主人公のリウーと、本作の主人公玉木との「共通のオチ」とは一体何なのか。

まさか、ここまで同じ運命を辿るとは…

最終話のタイトルもまた、この作品を読んだ後で読むと、切なくてグッと来ます。

 

主人公玉木は、一人の医師として誠実に最初から最後までペストと戦ってきましたが、そんな玉木もいつの日か、今度は彼女自身が諦めなくてはならない日が来ます。その日までは戦い続けるであろうその姿に、医療従事者および関係者には管理人、頭の下がる思いがしました。

カミュ著「ペスト」を読んでない方も、読んだ方も楽しめるので、是非読んでみて下さい。

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