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「青春を山に賭けて」(植村直己著 文春文庫)

※ネタバレ注意

 

(本日紹介する本)

「青春を山に賭けて」(植村直己著 文春文庫)

 

(作品紹介)

日本が世界に誇る冒険家植村直己の青春回想録。

 

(感想)

著者の植村直己氏は管理人がその名前を知った時には既に消息不明となっており、小学生時代、子ども向けの偉人伝を読んで知りました。

自分とかけ離れた人生を送っている方のエッセイを読んで、思考の幅を広げたらどうだろうと、彼の著作を初めて手に取りました。

とはいえ、山岳関係の漫画や小説は数は少ないものの当サイトでも取り扱っているので、全く未知の世界でもなかったなあと読後気が付く。

管理人、登山経験も実は数回あるので、よくよく考えたら全く(以下略)。

 

閑話休題

 

この回想録を読む際に気をつけて頂きたいのが、この文庫の最後に載っている注意書き。個人的には読む前、一番最初に載せた方がいいんじゃないかなあと思ったので、これから読む方にお知らせします。

この文庫の単行本が発刊されたのが1971年。今から50年近く前になるので当然その当時の社会的習慣が色濃く出ています。

汚れちまった大人になった管理人でさえも、注意書きを読んで「さもありなん」と思ったので、この記事を読んで「読んでみよう」と思った方はご注意下さい。

 

世界的に有名な冒険家が何を考え、どう行動して誕生したのか、その秘密を知るべく本編を読んでみましたが、「山に登りたい」「冒険に行きたい」という熱い気持ち以外は、わりとどこにでもいる若者といった印象だったのが、かえって驚きでした。

 

勿論、昭和の時代に大学卒業後就職をしないで、政府の調査とかそういう目的でもなくただ「登りたい」という純粋な動機だけで山登りに人生全てを賭けるので、それがどこにでもいる若者かと言われれば、令和の今こそ余暇を楽しむ風潮がだいぶ浸透してきたとはいえ、昭和の時代ではかなりの変わり者と言われていたでしょう。冒険家として名が知られる前は、特に。

山登りの為に植村直己氏はかなりストイックな生活を送りますが、それに対する劣等感や悔しさ、己の弱さや狡さも包み隠さず書く意味でも、自分を大きく見せたい虚栄心よりも正直な気持ちをぶつけているので、非常に親しみを持ちやすいのではないでしょうか。

 

ただそれが、先述した社会的習慣について色濃く出ていたりするので、昭和の冒険家の回想録ということで、お読み頂ければ幸いです。

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