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「水は海に向かって流れる」3巻(田島列島著 講談社)

※ネタバレ注意

 

(本日紹介する漫画)

「水は海に向かって流れる」3巻(田島列島著 講談社

 

(作品紹介)

訳アリ(双方の親がW不倫していた)男女のひとつ屋根の下物語。

完結です。

 

(感想)

ボーイミーツガールって意味なら大団円です。

主人公の直達君が自分の気持ちに気が付きましたね。

そうなったら早いと思いましたが、やはり展開が早かったです。

実際付き合うことになったら、法律的には問題はありませんが、いろいろ問題多そうな気もします。

 

大団円を迎える前段で、もう一人の主人公、榊さんがお母さんと再会しても和解出来なかったところはリアリティーがあって良かったです。

「この人はお母さんが大好きだったんだ」

「なのに もう 怒ることでしか 繋がれない」

主人公直達君のモノローグが管理人の一押しです。

W不倫の挙句娘(=榊さん)を残して家を出て、その相手とはまた別の相手と現在家庭を築いて暮らしている榊さんの母。

残酷なようだけど榊さんの母にとっては、もう榊さんは過去の人なんですね。

人間関係の脆さを端的に表しているので、管理人は素直にやられた、と思いました。

 

人間関係の脆さと言えば、この台詞も納得いきました。

「帰りましょう」

「怒って暴れ回ったところでこのオバチャンの罪悪感が軽くなるだけじゃないすか」

 

ほんこれー。

 

この話はW不倫について描かれていますが、加害者と被害者の関係って基本これだなと管理人は個人的に思います。

被害者が加害者に対して怒ったところで加害者が被害者ヅラするきっかけを与えるに過ぎないっていう話。

 

だからこそ、裁判とか法律とか制度があるんだよなーと思います。

 

やるせない場面の描写は本当にうまいなーと感心して読みました。

主人公たちの恋愛劇よりも、このやるせない場面を見るのことを管理人はおススメします。

特に、誰かを傷つけた過去のある加害者サイドの人も、加害者に対し怒りを抱き続ける被害者サイドの人も。

正しい時に正しく怒ることは人生必要ですが、この漫画に描かれるようなリスク(=怒ったところで、単に加害者の罪悪感が軽くなるだけ)があることは考えた方が良いと思いますので。

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