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「そして、バトンは渡された」(瀬尾まいこ著 文春文庫)

※ネタバレ注意

 

(本日紹介する本)

「そして、バトンは渡された」(瀬尾まいこ著 文春文庫)

 

(作品紹介)

大人の都合で何度か親が変わるも、親たちから一心に愛情を受けた主人公優子。

そんな彼女の、自身の結婚までを描いた物語。

 

(感想)

2019年本屋大賞の作品。

この作品が話題になったことは、本好きの皆さまなら周知の事実かと思われます。

お求めやすい文庫版になったので、管理人読んでみました。

 

当ブログでは、わりと汚れちまった大人世代の鑑賞に堪えるような本・漫画を紹介していますが、本作について読んだ一番の感想は、「汚れちまった大人世代よりも、チビッ子世代に読んで貰いたい」でした。

本作は一般文芸のジャンルになると思いますが、管理人は個人的に児童に推奨します。ルビが丁寧に降られていないのが惜しいと思いました(以前紹介した「夏の庭」は児童文学扱いになっているけれど、むしろ大人向けだと書いたのと逆になります)。

 

児童向け推奨の理由ですが、

1、主人公が何気にチートキャラ

2、最初から最後まで幸せ家族生活を突っ切る

3、主人公の結婚式で終わる

 

1について

主人公の森宮優子はモテキングです。片っ端からモテまくり、告白されまくりです。

頭が抜群に良い訳ではありませんが、勉強も特に困っている様子もなく、志望校に難なく入るので、主人公自体のスペックで卑屈要素が皆無です。

強いて言うなれば、モテキング故に話の序盤で友達同士のいざこざは起こりますが、わりとあっさり解決します。

そしたら後はもう主人公の完全無双状態です。

 

2について

親がコロコロ変わるという設定なので、本人自体のスペックに卑屈要素があると訴えたいことがかえってぼやけるということもあるかと思いましたが、家族生活もそんなに困った要素がないです。育てた人も皆、血が繋がっていないというだけで、戸籍上は父親・母親であることに間違いなく、皆彼女に子供としての愛情を注いでいます。

血の繋がった家族はいても、冷めきった家庭よりもずっと恵まれています。

環境においても、主人公無双状態です。

 

3について

本人のスペックも高く、家庭環境も良い、そしてラストはずっと好きだった人と結婚。

結婚してからが本当の意味でのスタートなのに、その結果が全く分からない式当日の「今日が最高!」という状態でエンディングを迎えます。

ちなみに結婚式あるあるの、式当日揉めるということも無いです。

エンディングにおいても、主人公無双状態です。

 

以上、夢と希望に溢れた幸せ物語となっていますので、チビッ子は読んで夢と希望を持って欲しいです。

汚れちまった大人世代向けの、当ブログの読者が満足するような小説かどうかと問われれば、「ハッピー童話です」としか回答しようがありません。

ハッピーな童話をご所望の方は是非どうぞ。

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