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「地図にない場所」1巻(安藤ゆき著 小学館)

※ネタバレ注意

 

(本日紹介する漫画)

「地図にない場所」1巻(安藤ゆき著 小学館

町田くんの世界」、「透明人間の恋」などで知られる安藤ゆき先生の最新刊。

待ってました!!

 

(作品紹介)

家でも学校でも居場所がなく、齢13歳にして「人生終わった」と絶望する主人公土屋悠人。隣人で世界的バレリーナ宮本琥珀がケガによる引退、そして唯一の肉親である母親を失ったことで、「俺より終わってそう」と興味本位で彼女が一人住む、隣の家に回覧板を持って訪問し、3年振りに宮本琥珀と再会するが…

 

(感想)

待ってましたの、安藤ゆき先生の最新刊。

ネットで連載されていたのを知ったのも実はつい最近で、1巻が発売されると知って狂喜乱舞。

町田くんの世界」を期待されると、主人公悠人の性格の悪さ(まあ、世間的に見て普通)にビックリするかもしれません。町田一はマジで愛され系イイ男だったから。「俺よりオワコンな人を見たい」といってそのまま見に行ってしまう程にはイイ性格をしている悠人が再会した元バレリーナ宮本琥珀が、「アンタ誰!?」という程別人になっていて、悠人も読者も混乱します。3年前のあのツーンとすましたロングヘア美女が、おかっぱ頭の天然人間に変身。しかも愛想がめっちゃ良くなってるし!!

で、愛想が激上がりした天然人間琥珀さんと主人公悠人との物語が、この「地図にない場所」という作品になります。

精神的な意味で寄る辺ない二人を象徴してこのタイトルになったのかなーと管理人勝手に予想していましたが、主人公達が住む地域での都市伝説である地図に無い場所「何処」(いずこ)を探そうという流れになりますので(勿論天然人間琥珀さんの提案だ)、「地図に無い場所」は、この物語の目的でもあります。

タイトル、そういう意味があったんだー。

 

天然人間と書きましたが琥珀さん、流石にトップバレリーナだけあって、時々ドキっとするような鋭い台詞を言います。

 

「才能以上のことしてたの。バレエと引き換えに。何もかも全部捨ててやっただけ。」

「全部のエネルギーをバレエに充てたの。」

「トップだから、大きなモチベーションを失って通用するほど甘くないんだよ。」

特に最後に紹介した台詞はシビレます。

何もかも捨ててやったら世界的バレリーナに全員なれるわけではないので、正直彼女は努力だけの人ではないでしょう。

何かに情熱を傾けて、そしてそれが報われること自体、正直稀に見る僥倖です。

恵まれています。

上手くいくにせよ失敗するにせよ、何かに情熱と時間と魂を傾け、その為にその他の全てを切り捨てて、しかしその「何か」がある日突然終わりを告げた時。

 

失敗を垣間見た(まだ13歳、失敗と言えるのか?)悠人と、バレエへのモチベーションを失った琥珀の二人が「地図にない場所」に何を見出すのか。

続きが楽しみな漫画です。

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