※ネタバレ注意
(本日紹介する漫画)
「ボイスラ!!」1巻(OCTO著 講談社)
(作品紹介)
妹の美大学資を稼ぐため、一攫千金(1,000万円)を夢見て、友人の豊満が勝手に応募した声優養成所の入所オーディションを受ける事になり…
(感想)
風貌と声量と見た目で周囲に誤解されているヤンキー高校生が、今まで興味もなかった「声優」という世界に足を踏み入れる、お仕事漫画であります。
管理人も昔見たテレビ番組で、プロの「声優」がオーディションに受かって仕事を勝ち取らないと生活できない、本当に大変だという世界だというのは知ってはいましたが、それ以外は「声優」という仕事についての知識は完全にズブの素人なので、話の随所に入る豊満君のデータベースはたいへん参考になります。
現在大人気のお仕事「声優」ですが、まずプロの「声優」と言われるまでに受けなければならない行程の多さに脱帽しました。
それだってプロになって売れるかどうか、続けられるかどうかはまた別問題ですから。
「容姿や人気で仕事の有無が決まる世界で真の平等なんかない」
「そもそも本当に「実力があるかないか」誰も数値化して正確に判断出来ない」
ズブの素人であるにも関わらず大抜擢された主人公灯士郎に対し、不満の声が養成所のメンバーから出た時の講師の台詞は、人気稼業に限らず世の中に出たら世の全ての人間はちょっとは頭に刻んだ方が良い台詞な気がしました。