埋もれ木図書館

おススメの漫画・本・ゲームもろもろの紹介をします。

「馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。」(藤森かよこ著 KKベストセラーズ)

※ネタバレ注意

 

(本日おススメする本)

「馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。」(藤森かよこ著 KKベストセラーズ

 

(作品紹介)

タイトルが全てを物語っています。

「馬鹿・ブス・貧乏」である女性のための青春期・中年期・老年期(要は一生だな)を書いた究極のサバイバル術。

 

(感想)

「馬鹿・ブス・貧乏」。これまた凄いパワーワードのオンパレードです。

その上、表紙に描かれている女性のイラストがそのパワーワードに上手い事マッチングしているので、タイトルと表紙絵を見ただけで怯んだ人も数多くいるんじゃないでしょうか(ソースは勿論管理人だ)。

ハッキリ言って怯んだままでは勿体ないので、管理人から敷居が低くなるように注釈するならば、

「馬鹿」は研究者であり大学教員であった筆者が己を「馬鹿」だと言っている、その基準での馬鹿かそうでないか。

「ブス」は、顔やスタイルで食っていけなければ「ブス」になる。その基準でいえば、売れっ子芸能人以外は全員ブス。

「貧乏」は社会的経済的大変動があればすぐに食い詰める程度の財力しかない人間のことだ。「兆」単位で持ってないと多分無理。

 

つまり、それ位「馬鹿・ブス・貧乏」の敷居がメチャクチャ低いのである。

「賢くて・美しくて・金持ちである」敷居が高すぎるといっても過言ではない。

一つでも当てはまる人間を探す方が正直難しいレベルだ。全て当てはまる人なんて、地球内に本当にいるの?というレベルである。

だから世の女性たちは、タイトルに怯まずに果敢に挑んで貰いたい。

基本的にこの世のほぼ全ての女性に向かって書かれていると思ってくれて間違いないです。

 

ハードカバーでそこそこ値が張るし、読むのがやっぱり心配というあなたは、ネットの「BESTT!MES」で本書の青春期について読めるようになっているので、そこで自分との相性を見てから購入されたし。「面白い」と思ったなら、正直「買い」です。

厳しいと見るか面白いと見るかで、正直評価は分かれそうだとは思いますが、タイトルに「愛をこめて」とあるように、筆者が日本の女性たちに対し叱咤激励していることはとてもよく分かります。

 

いろいろ目から鱗が落ちるような事が書かれていますが、管理人一押しなのは、老年期の読書や情報収集の必要性について書かれた箇所。

 

「自分はこの世界の問題から逃げ切ることができると思っている老人の無責任な姿勢の(無自覚な)冷酷さというのは非常に浅ましい。」

「自分の利益だけを考えれば自分の利益になると思う視野狭窄の産物だ。なぜ視野狭窄に陥るかといえば、ほんとうの意味での教養がないからだ。」

「ほんとうの意味での教養とは、多くの人々の努力で支えられ維持されている世界に対する愛と責任を感じる事だ。教養とは、他者の生に対する想像力を持つことだ。他者に対して自分ができることは惜しまず実行し、自分にできないことや、してはいけないことは抑制することだ。」

 

良い文章だったので、少し長いですが引用させて頂きました。

「俺には関係ないね」と言わんばかりの冷酷さ、老年期における視野狭窄の弊害と、教養の意味を説いています。

しかしここで出てくる自分には無関係と決め込む冷酷さと視野狭窄。若い人にも冷酷かつ自分の利益だけを考えている人間が多い(と管理人が感じている)ので、別に老年期の人間だけの問題じゃねえよなあと思いました。むしろ全人類が考えなよ、と言いたい。

そして何故それがいけない事なのか。感情論でなく、理性を持ってここまできちんと整然と説明されていることに感動。

教養って、難しい漢字を数多く書ける事でも、年表がすらすら言える事でも、数式を多く知っている事でもないんだよ。

そうなんだよ、教養って本当はそういうことなんだよと心の中心で快哉を叫びました。

 

テストが100点でも、学歴は立派でも、教養のない人間が存在するカラクリがこれでよ~く分かります。

 

最後にこういう啓発本にありがちな話ですが、筆者が一般的に言うところの「馬鹿」では全くなくて(本を書いている時点でお察しできる)、しかも本書を読むにはある程度の胆力だけでなく、知識が必要であることは付け加えておきます。

このブログランキングに参加しています。 この記事を読んで「押す(推す)ことにやぶさかでない」方は、どうぞ応援クリックをよろしくお願い致します。 ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村