埋もれ木図書館

おススメの漫画・本・ゲームもろもろの紹介をします。

「アンタイトル・ブルー」1巻(夏目靫子著 講談社)

※ネタバレ注意

 

(本日紹介する漫画)

「アンタイトル・ブルー」1巻(夏目靫子著 講談社

 

(作品紹介)

かつて日本画で神童と言われた荻原あかりは、ある日自殺しようとしていた青年・臣を助ける。圧倒的な日本画の才能を持つ彼が、あかりに持ち掛けた話は、自身の絵をあかりの作品として売ることだったー。

 

(感想)

財閥グループの御曹司(おそらく)と、かつての神童の二人がタッグを組んで日本画壇に殴り込むって…。

相澤いくえ先生の「カペラの眩光」を思い出してしまいました。

「カペラの眩光」の場合は、共犯者は絵が全く描けませんが、こちらは二人とも絵が描けるので(むしろゴーストライターのあかりの方が技術的なことは知っている)、その気になれば「二人の共同制作」といったように「荻原あかり」をグループ名にするという手もあります。

ゴーストライターとはいえ、即興で「臣」を再現できる手腕はやはりかつての「神

童」。あかり一人でも、その気になれば、画壇に戻れるような気はします。

ただ、作品を読んでいく中で、それが本当にあかりにとって良い事なのか、もっと今風に言えば、彼女にとって幸せなのかは正直分かりません。

 

作品の彼女を見る限り、「荻原あかり」という人間としての自己顕示欲や承認欲求を満たしたいのなら承認欲求先を「日本画」に限定せず、プロとしての「日本画家」という外付けが欲しいなら職業としてもっと割り切った方が良い、と管理人が思ったからです。

両者のいいとこどりをして日本画家としての荻原あかりの承認欲求の確立ガーとなれば、一生モノの世界である「日本画」をたかだか10年ちょっとで諦めてはならん気はしますし、日本画を好きな趣味として楽しむことだって悪くない、いやむしろ今の彼女だとその方が性格的に合っているような気はします。

 

そんな流され体質の主人公と、おそらく財閥御曹司が日本画壇をどう騙していくのか。

二人で詐欺を働こうという真っ当ではない話なので、正直世界観は好みが分かれるところでありますが、気になった方はどうぞ。

このブログランキングに参加しています。 この記事を読んで「押す(推す)ことにやぶさかでない」方は、どうぞ応援クリックをよろしくお願い致します。 ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村