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「花火」(吉原由起著 小学館)

※ネタバレ注意

 

 

(本日紹介する漫画)

「花火」(吉原由起著 小学館

 

(作品紹介)

表題作「花火」を含む、8つの短編集。

全年齢が見ても問題ないとは思われますが、朝チュン程度の描写はあります。

 

(感想)

いい塩梅にギャグを混ぜた、大人のおねーさん達の恋愛漫画を描く名手でもあります吉原由起先生の最新刊。

昨日は「ラストジェンダー」、今日はまるで逆に針を振り切って妙齢の女性達の王道恋愛漫画を紹介。

これが当ブログであります。

別名節操がないともいう。

 

実際は、表題作の「花火」の漫画紹介で内容にひかれたために購入。

表題作「花火」を説明すると、話の冒頭で主人公ユリが彼女のマンションのベランダから花火を見ながら部屋でパソコンをいじっている夫のミチオと会話。内容は勿論花火のこと。そして似たような会話を隣に住む夫婦もしていました。

これだけならリア充爆発しろ。で終わる話ですが、そうは問屋が卸しません。

翌朝ユリが、お隣の女性と出会った際に花火の話をするが、お隣の女性は不思議そうに首を傾げる。

「花火大会なんてありました?」と。

「ご主人と仲良く花火を」とユリが伝えると、お隣の女性は急に怪訝な顔をする。

「わたし一人暮らしですけど?」

 

ユリの違和感はこの後も続き、その後彼女はアパートの管理人さんとも挨拶するが、やはり花火の音など聞いている様子もなく、ある驚愕の事実を管理人さんは言います。

「ここは女性の一人暮らし限定のマンションですよ」

つまり夫がいる女性は暮らすことは有り得ないということを指します。

それでは、ユリが聞いた隣の仲良し夫婦の会話は?

ユリの夫のミチオとは?

そもそもユリの耳に聞こえてきたあの花火とは一体何だったのか…?

 

 

物語のオチはその目で確かめてみて下さい。

管理人、最初は全てユリの妄想だと思っていました。

花火も隣の仲良し夫婦も夫のミチオも全てユリの頭の中だけで作り上げた存在だと。

隣人も管理人も「あの人ちょっと夢見がちで…」と陰で言われていたとかそういうオチ。

本当のオチとして、ミチオは実在します。ユリの妄想で生まれた男ではありません。

ただ、「花火」自体の解釈は管理人正直悩むところなので、読まれた方で「こういう意味なんじゃないの?」というご意見があれば、教えて頂ければ幸いです。

それを書くのがこういう感想ブログじゃねえのかと言われればそれまでですが、何度読んでも管理人の中で物語の冒頭であった花火大会はこういう意味だというしっくりする解釈が出ませんでした。

 

その他は、特に解釈について迷う事がないおねーさん達の恋愛漫画で、ハッピーエンドです。

 

その中でも唯一恋愛要素皆無の、雨女であるおばさん、もといお嬢様と近所の子どもたちとの交流を描いた「レディ・レイン」が好きですね。

雨女というからには~という、誰しも一度は考えたことをサックリ描いてしまうところが何ともイイです。

しかも、お嬢様と(おそらく)執事という恋愛漫画の王道の二人がいても一ミリも恋愛要素が絡まずに話が始まって終わるのだから、スゴイ。

お嬢様と執事の恋愛モノを期待するとガックリきますが、この二人の距離感良いですよ。近所の子どもにおじさんと言われて無表情でずっと気にしているとか、お嬢様が草むしり競争の衣装をお披露目してもそっちのけで「おじさん」の一言を気にしているとか。またお嬢様も草むしり競争が楽しみで、執事の様子をと全く気にしてもいないとか。

ちなみに執事の名前はセバスチャン。お約束ですね。

子どもたちとの交流を素直に喜ぶおばさん、もといお嬢様がとてもカワイイです。

 

気になった方はぜひどうぞ。

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